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結論から言うと、預金と投資は、どちらが正解というものではありません。使う時期が決まっているお金は預金に、当分使わないお金は少しずつ育てる。その役割分担ができれば十分です。数年前の筆者は投資に強い不安があり、銀行に預けたままにしていました。ただ、老後の資金は必要です。預けているだけでは増えないと気づいてから、お金にも働いてもらうという考え方を持つようになりました。
この記事では、預金と投資の違いから、NISAという制度の中身、始めるときの注意点までを順番に整理します。
預けても増えない現実

結論として、預金は減らない代わりに、増えることもほとんどありません。安全ではありますが、置いておくだけでは金額が変わらないということです。まずは、その事実を受け止めるところから始まりました。
銀行に預けていた頃
収入から少しずつ貯めたお金を、銀行にそのまま置いていました。特に何かを検討したわけではなく、それが当たり前だと思っていたからです。
投資への強い不安
投資という言葉には、数年前まで強い不安がありました。減るかもしれないものに、大切なお金を預ける気持ちにはなれなかったのです。
お金にも働いてもらうという発想
それでも、老後の資金は必要になります。預けているだけでは増えないと分かってから、お金にも働いてもらうという考え方に変わっていきました。
考え方が変わるきっかけになったのが、この2冊でした。
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定期預金と投資の違い

結論として、両者は優劣ではなく役割の違いです。どちらか一方に寄せる必要はありません。それぞれの性質を知っておくと、迷いにくくなります。
元本が減らない安心
定期預金の最大の強みは、預けた金額が減らないことです。使う時期が決まっているお金は、ここに置いておくのが安心です。
増え方に差が出る理由
一方の投資は、値上がりや分配で増える可能性があります。ただし価格は上下するため、増えることも減ることもあります。
リスクをどう考えるか
投資のリスクとは、単に損をすることではなく、価格が上下に振れることを指します。振れ幅を受け入れられる範囲でお金を入れることが、続けるための条件になります。
NISAとは何かを整理

結論として、NISAは商品の名前ではなく、税金がかからなくなる制度の名前です。通常、投資で得た利益には税金がかかりますが、NISAの枠内で買ったものは、その利益が非課税になります。
- つみたて投資枠:年間120万円まで。金融庁が選んだ投資信託が対象
- 成長投資枠:年間240万円まで。個別株やETFなども選べる
- 合計で年間360万円まで。生涯では1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円)
運用益が非課税になる制度
NISAという商品があるわけではありません。証券会社や銀行にNISA口座を作り、その中で買った商品の利益が非課税になる、という仕組みです。
2つの投資枠の違い
つみたて投資枠は、金融庁が選んだ投資信託を定期的に積み立てる枠です。成長投資枠では、個別株なども選べます。初めての方は、つみたて投資枠から考えると分かりやすいでしょう。
売却すると枠が戻る仕組み
商品を売却した場合、翌年以降に取得金額の分だけ枠が復活し、再び使えます。一度使ったら終わりではありません。
始める前に知ること

結論として、ここが一番大事な部分です。制度の中身より、どう向き合うかで結果が変わります。実際に続けてきて感じていることを、4つに分けて紹介します。
ギャンブルではないという理解
投資は、一気に増えるものではありません。短期間で大きな利益を狙うものでもありません。時間をかけて、ゆっくり育てていく感覚に近いものです。
定期預金感覚で少額から
主要なネット証券では、月100円から積み立てられます。まずは1,000円程度から始めてみるのも一つの方法です。証券口座を作ることに抵抗があれば、銀行や郵便局でも構いません。まず始めてみることの方が大切です。
選ぶときの目安
選ぶときは、手数料がなるべく安く、指数に連動するタイプが分かりやすいでしょう。日経平均、アメリカのS&P500、全世界株式といった指数に連動する商品があります。窓口で勧められるまま決めるのではなく、この目安を持って選ぶことをおすすめします。
下がっても続けるという姿勢
価格が下がって元本を割ることもあります。筆者はそこで辞めず、バーゲンセールが来たくらいの感覚で、淡々と続けるようにしています。ただし、直近で使う予定のあるお金は投資に回さない。これだけは守ってください。
iDeCoとの違い

結論として、NISAとiDeCoの一番の違いは、引き出せるかどうかです。目的によって使い分けることになります。
60歳まで引き出せないiDeCo
iDeCoは、原則60歳になるまで引き出せません。老後資金として確実に残せる一方、途中で必要になっても使えないという制約があります。
所得控除の有無
iDeCoは掛金が全額所得控除になり、その年の税負担が軽くなります。NISAには掛金の控除はありませんが、運用益が非課税になります。
目的で使い分ける
老後まで動かさないお金はiDeCo、途中で使う可能性があるお金はNISA、という分け方が基本になります。条件を満たせば併用もできます。
よくある質問

ここでは、NISAを始める前によく聞かれる疑問に、Q&A形式でまとめて答えます。
NISAは元本保証があるのか
ありません。値動きのある商品を買うため、元本割れの可能性があります。ここが定期預金との一番の違いです。
いくらから始められるのか
主要なネット証券では月100円から積み立てられます。金額の大きさより、続けられる範囲かどうかが大切です。
途中で引き出すことはできるのか
できます。NISAはいつでも売却して現金化できます。この点はiDeCoと大きく異なります。
どこで口座を作ればよいのか
証券会社のほか、銀行や郵便局でも作れます。取扱商品や手数料に違いがあるため、可能であれば比較してから選ぶとよいでしょう。
値下がりしたらどうすればよいのか
積み立てを続ける方針であれば、下がった時期は同じ金額でより多く買えるタイミングでもあります。ただし、生活に必要なお金まで投じないことが前提です。
まずは少額で始める

預金と投資は、どちらかを選ぶものではありません。使う予定のあるお金は預金に置いたまま、当分使わない分だけを、少しずつ育てていく。それだけで十分です。
まずは証券口座を開いて、無理のない金額から積み立ててみてください。1,000円でも構いません。大切なのは金額ではなく、始めて、続けることです。

