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結論から言うと、確定申告を自分でやるか頼むかは、費用と時間を1時間あたりに直して比べると判断しやすくなります。私自身は開業当初から税理士にお願いしていて、今も変えるつもりはありません。数字だけでなく、さまざまな角度から提案をしてくれる相手だからです。ただ、そういう人に必ず出会えるとは限りませんし、どこに頼めばよいか分からない方もいるでしょう。今はツールも増え、自分でできることも増えました。この記事では、その分かれ目を整理します。
まずは、私自身がどうしてきたかからお話しします。
開業当初からの経緯

結論として、私は開業したときから確定申告を税理士にお願いしてきました。理由は単純で、当時はそこまで便利なツールを知らなかったからです。ほかに方法があると分からなければ、比べようもありません。今から始める方は、そもそも前提が違っています。ここでは、当時と今で何が変わったのかを整理します。
ツールを知らなかった頃
開業当初は、確定申告を自分で完結させる手段を知りませんでした。調べる余裕もなく、最初から専門家に頼むものだと思っていたのです。結果として、それが今まで続いています。
今もお願いしている
顧問税理士は、さまざまな悩みに相談にのってくれる頼りになる人です。だから、変える気はまったくありません。良い相手に出会えたことは、運がよかったと思っています。
今は選択肢が増えた
一方で、今ではいろいろなツールがあります。ご自身でできることも増えたと感じています。同じ状況なら、私も違う選び方をしていたかもしれません。
頼んでよかった点

結論として、税理士に頼んでいちばん助かっているのは、数字だけでない提案をしてくれることです。理由は、申告書を作るだけなら、極端にいえば作業でしかないからです。実際に価値を感じるのは、そこから先の部分になります。どういうことか、具体的に書きます。
数字だけではない提案
数字を整えるだけでなく、さまざまな角度から提案をしてくれます。こちらが気づいていない見方を示してもらえるのは、ひとりで考えているときとの大きな違いです。
相談できる相手がいる意味
小さな事業をしていると、経営の話をできる相手は多くありません。年に一度の申告だけの関係ではなく、折に触れて相談できることに意味があります。
変える気はない
そのため、私は今の税理士を変えるつもりはありません。費用だけを見れば下げる方法もあるでしょう。それでも、得ているものの方が大きいと感じています。
頼むときの壁

結論として、頼む側にも壁はあります。理由は、費用が必ず発生すること、そして相手を探す難しさがあるからです。ここを飛ばして「専門家に任せましょう」とだけ書くのは、少し無責任だと思います。実際にどんな壁があるのかを見ていきます。
料金は確かに発生する
料金は確かにかかります。目安としては、記帳を自分でして申告だけ依頼する場合で年3万〜15万円、顧問契約なら月額1万〜3万円あたりが相場とされています。事務所や地域、事業の規模によって幅があります。
どこに頼めばよいか分からない
そもそも、どこにお願いしたらよいか分からないという方も多いはずです。知り合いに紹介してもらえる人ばかりではありません。探すこと自体が、ひとつの仕事になります。
合う相手を見つけられるか
自分に合う税理士を見つけられるかが、第一関門だと思います。私のように相談にのってくれる人に出会えるとは限りません。金額だけで選ぶと、ここでつまずくことになります。
時間単価で比べる

結論として、迷ったときは費用と時間を1時間あたりに直してみてください。理由は、金額だけを見ていると高いか安いかの判断がつかないからです。自分でやる場合にかかる時間と、頼む場合にかかる費用。この二つを同じ物差しに乗せると、比べられるようになります。
費用を時間で割ってみる
やり方は簡単です。頼んだ場合の費用を、自分でやったときにかかるであろう時間で割ります。下の表は、その計算を並べたものです。
| かかる費用 | 20時間 | 40時間 | 60時間 |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 2,500円 | 1,250円 | 約830円 |
| 10万円 | 5,000円 | 2,500円 | 約1,700円 |
| 15万円 | 7,500円 | 3,750円 | 2,500円 |
費用を作業時間で割った、1時間あたりの金額です。時間はあくまで仮に置いたものです。
自分の時間単価と見比べる
出てきた金額が、あなたがその時間を使ったときの価値より低ければ、自分でやる方が合理的です。逆に高ければ、頼んだ方が合っていることになります。売上を生む時間に使えるかどうかも、あわせて考えてみてください。
時間は人によって違う
ここで出した時間は、あくまで仮に置いたものです。初めての年は調べる時間もかかりますし、二年目からは短くなるでしょう。ご自身の状況に置き換えて計算してみてください。
自分でやるなら

結論として、自分でやる場合に欠かせないのは、数字を丁寧に扱うことです。理由は、どんなに便利なツールを使っても、入れる数字が雑であれば結果も雑になるからです。ツールは作業を減らしてくれますが、正確さまでは肩代わりしてくれません。ここでは、その前提を書きます。
数字を丁寧に扱う
領収書や通帳の内容を、ひとつずつ正しく扱うこと。これに尽きます。あとでまとめてやろうとするほど、精度は落ちていきます。
ツールに助けてもらう
今は、口座やカードの明細を取り込んで、そのまま申告まで進められるツールがあります。事業の規模によっては、こうしたツールで十分完結できそうだと感じています。
控除の要件は確かめておく
青色申告特別控除で最大65万円を受けるには、e-Taxでの提出などの要件があります。紙での提出だけでは金額が下がる場合があるため、始める前に確認しておいてください。制度は改正されるので、その年の要件を見るようにしましょう。
みんなの疑問に回答

ここからは、確定申告をめぐってよく出てくる疑問をまとめます。私は税理士ではありませんので、自分の経験と公開されている情報から分かる範囲でお答えします。個別の判断が必要な内容は、必ず専門家にご相談ください。
確定申告だけ頼むこともできますか
できます。記帳を自分で行い、申告だけを依頼する形です。顧問契約に比べると費用は抑えられますが、年間を通じた相談は含まれないことが多くなります。
税理士に頼めば何もしなくてよいのですか
そうはなりません。領収書や通帳の整理は、こちらの仕事として残ります。数字を丁寧に扱うという点は、頼んでも自分でやっても変わらない部分です。
ツールを使えば本当に自分でできますか
事業の規模によります。取引の数が少ないうちは、十分に可能だと思います。スタッフを雇い、取引が増えてくると、話は変わってきます。
青色申告の65万円控除を受けるには何が必要ですか
複式簿記による記帳や期限内の申告に加えて、e-Taxでの提出などの要件を満たす必要があります。要件を満たさない場合は控除額が下がります。制度は改正されるため、その年の最新情報をご確認ください。
今の税理士を変えた方がよいのでしょうか
合っているなら、変える必要はないと思います。私自身、相談にのってくれる今の税理士を変えるつもりはありません。費用だけで判断しないことをおすすめします。
規模で決まる

自分でやるか頼むかを分けるのは、結局のところ事業の規模だと思います。スタッフの数、取引の数、要因はさまざまです。私は税理士にお願いしていますが、事業の規模が小さいうちは、ツールを利用して自分でやってみるのもありだと考えています。まずは一度、費用と時間を1時間あたりに直して比べてみてください。数字にしてみると、迷いの正体が見えてきます。
今年の申告にかかった時間を、ざっくりでよいので思い出してみてください。その時間と費用を並べたときに、答えが出てきます。

